災害時、トイレは水や食料と同じくらい重要な問題だ 熊本地震でみられたトイレ問題


話題になった熊本地震関連の記事の中で、特に重要だと感じたものを紹介します。

災害時のトイレ問題を取り上げた記事が話題を集めています。

今回の熊本地震では、16日午前1時25分の「本震」直後に断水となり、長きにわたって多くの人がトイレに困る事態となりました。
私は「本震」直後、中央区の一時避難所となっている公園において、地元有志で運営本部を立ち上げ、避難者たちの対応と情報収集にあたりました。
1時間もすると、多くの女性避難者らから「トイレはありませんか」との声。防災倉庫で見つけた簡易トイレを皆で組み立てました。

男性は最悪どこででも用を足せますが、非常時とはいえ女性はそうはいきません。
これまで全く意識することはありませんでしたが、「女性にとってはトイレは重要な問題なんだ」と妙に納得したのを覚えています。

トイレは使用後、凝固剤を使用して処理する方式でした。
専用のテントで覆い、基本的に女性専用とし、女性の案内係を1人常に配置。凝固剤はかなりの数があり、余裕がありそうに見えましたが、公園には約140人もの避難者ら。16日朝からは炊き出しも行ったため、地域外から訪れた人も利用し、昼までもたない事態となりました。

仕方なく、皆で協力してスコップで穴を掘り、そこに2枚の板を渡す方式のトイレを急遽こしらえました。
トイレ用のテントで覆い、プライバシーも確保。満杯になった時に備え、穴は4つ掘りました。

印象的だったのは、女性だけでなく、高齢者や子どももこのトイレをよく利用していたこと。午後になると、大きい方をしたいという男性の利用もありました。

水や食料も重要ですが、トイレも同じくらい大切な問題です。自由に気兼ねなくトイレを利用できないというのは、特に女性や高齢者にとって、大きなストレスです。

かくいう私も、しばらく指定避難所となっている中学校で寝泊まりしていたのですが、バケツの水を使って流すのが正直面倒で、普段よりもトイレに行く回数は極端に少なくなりました。

十分な数の仮設トイレや、清潔な洋式便座、臭い対策など、トイレ利用のハードルを下げる取り組みが不可欠だと強く感じます。

4月末、東京出張があり、災害時のトイレ問題を考えながら都心を歩きました。
高層ビルが立ち並ぶこの街は、災害に極めて弱いと感じました。

公園などマンホール式トイレが利用出来る場所もありましたが、はっきり言って、ニーズを満たすだけのキャパシティーがあるとは到底思えません。
大企業に勤める複数の知人に尋ねたところ、会社に水や食料の備蓄はあるが、簡易トイレはない、もしくは数が少ないとのこと。大きな地震が起きたことを想像すると、ぞっとします。熊本ですら、多くの人が困っていたのですから。

これを機に会社や家庭単位での簡易トイレの準備を進めてみてはいかがでしょうか。

「いいね」を押すと、新着記事のお知らせを受け取ることができます⇩

You may also like...